歯科衛生士が厳選!口臭予防におすすめの歯磨き粉はコレ!

口臭が気になる方からオススメの歯磨き粉はありませんか?と相談をいただくことが多くなりました。

口臭の原因は大きく分けると、起床時や空腹時に起こる「生理的口臭」、病気が関連している「病的口臭」、口臭がしているのではないかと不安に感じる「心理的口臭」の3つに分けることができますが日常的に口臭を気にしている方も多くいらっしゃいます。まずは、歯科医院で検診を受けることをお勧めしますが、口臭予防の成分からみた口臭予防の歯磨き粉についてまとめてみます。ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • 口臭の原因がわかる
  • 口臭予防に有効な成分がわかる
  • 口臭予防にオススメのアイテムがわかる

目次

口臭の原因

口臭の原因は大きく分けると、起床時や空腹時に起こる「生理的口臭」、病気が関連している「病的口臭」、口臭がしているのではないかと不安に感じる「心理的口臭」の3つに分けることができます。

口臭の原因は自分で判断することが難しい為、歯医者や口臭外来などで診査をすることで何が問題になっているのかを診断してもらうことが大切です。

口臭予防の成分

塩化セチルピリジニウム(CPC)

グラム陽性菌に対する殺菌作用があり、洗口剤や歯磨き粉などの医薬品の多くに利用されています。

塩化ベンザルコニウム

陽イオンの界面活性剤の一種で殺菌・消毒効果があり、細菌の細胞膜のタンパク質を変性させることによって、殺菌効果が期待できます。

イソプロピルメチルフェノール(IPMP)

歯周病予防にもオススメされている殺菌効果が期待できる成分。歯周病菌が発する毒素が講習の原因になっていることも示唆されており、歯周病予防のための成分は口臭予防とも関連性があるようです。

植物由来、食べ物由来の天然殺菌成分も、歯磨き粉に使用されるようにっています。

なたまめ

薬効としては、昔から「膿を出す」妙薬として用いられており、蓄膿や歯槽膿漏の改善に用いらていました。

柿渋

薬効としては、昔から防菌防臭として使用されていた自然素材で、最近ではなたまめと一緒に歯磨き粉に使用されています。

マスティック

ギリシャ東南部のヒオス島に群生するウルシ科。別名コショウボクと呼ばれているマスティックは口臭抑制作用、抗炎症作用、出血阻止作用の効果が期待され注目を集めています。

口臭予防におすすめの歯磨き粉

システマSP-Tジェル

販売:ライオン
商品:システマSP-Tジェル
参考価格:1,614
特徴:殺菌成分IPMP配合で歯科医院でも販売されています。その他にもビタミンEも配合されています。

なた豆塩はみがきプラス

販売:お茶村
商品:なた豆塩はみがきプラス
価格:1,870
特徴:健康な歯と歯ぐきをケアする歯みがき粉。毎日使うことでお口の中のスッキリ感が持続します。試用感はしょっぱい感じですが、起床時のお口のネバネバはいつもより少ない感じがします(個人の感想です)

フィス ホワイト

販売:WHITH WHITE(フィス ホワイト)
商品:医薬部外品 フィス ホワイト
参考価格:2,180
特徴:【口臭ケア×虫歯予防】厚生労働省認可の有効成分を3種配合しました。

「モノフルオロリン酸ナトリウム」でむし歯を予防。
「塩化セチルピリジニウム」が口内を殺菌し、口臭を防ぎます。
「グリチルリチン酸2K」が歯周病や歯肉炎を予防します。

口臭予防のための舌磨き

舌には沢山の汚れがつきやすく、白く苔のようにつく舌苔と呼ばれる汚れがあります。

でこすってみて、汚れが取れてくるようであれば、舌磨きをすることで、お口の中の汚れを少なくすることもできます。

舌磨きの方法や道具については歯科衛生士に相談し、自分にあったものを見つけることがポイントです。

舌磨きについて、詳しくは「口臭の原因になる舌の汚れ/取り方を歯科衛生士が徹底解説!」をご覧ください。

口臭の予防のためにすること

歯科医院受診

口臭予防のためには、まず何が原因になっているのかを把握することが大切です。

最近では口臭外来などの専門的な診療科もありますので、気になる方はまずは歯科医師に診断してもらうことが大切です。

一般の歯科医院でも、口臭チェッカーなどを利用して、口臭の検査を導入している医院もありますので、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。

歯石除去(歯周病治療)

口臭のきっかけを作るのは、お口の中の汚れの状態です。

歯石が付着していると、歯の表面がザラザラと塑像になり、さらに汚れがつきやすくなります。

汚れの中の細菌が増え、長期間放置しておくと、歯肉炎や歯周炎、口臭の要因に繋がります。

歯科医院で歯石除去をしていない期間が1年以上ある方は、一度歯科医院へ検診に行かれることをオススメします。

口臭のチェック

口臭を普段から簡単にチェックすることもできます。

市販されている口臭チェッカーなどを用いて、日常的にチェックすることもできますし、呼気を袋に入れて、においを確認するなどして自分でチェックする方法もあります。

口臭のチェック方法について、詳しくは「気づかないうちに臭ってる?すぐにできる口臭チェックと予防法」をご覧ください。

水分摂取

口臭の原因に、お口の中の乾燥や空腹があげられます。

お仕事の関係で、こまめに水分摂取できない方もいらっしゃると思いますが、できるだけこまめに水分摂取をするように意識することで口臭予防につながります。

ただし、水分摂取の制限のある方は医師の指示に従うようにしましょう。

口臭予防になる飲み物について、詳しくは「自宅でもすぐ出来る!口臭予防に効果のある飲み物はコレ!」をご覧ください。

ストレスの軽減

ストレスが溜まっていると、体にも様々な変化が起こることがわかっています。

口臭も同じように、ストレスにより、唾液の量が減ったり、胃の調子が悪くなったりすることで、お口の中に変化の出る場合もあります。

少し、ストレスを感じているなと思う方は、ストレス解消の時間を作ることで体調を整えることも口臭予防の一つです。

その他、口臭予防アイテム

〈洗口剤〉Systema SP-T メディカルガーグル

販売:ライオン
商品:Systema SP-T メディカルガーグル
価格:1,291
特徴:殺菌効果に優れた、セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)配合。チョウジ油やユーカリ油も配合されていて、使用感はかなりスッキリします。

〈デンタルフロス〉DENT.EXウルトラフロス M(普通タイプ)

販売:ライオン
商品:DENT.EXウルトラフロス M(普通タイプ)
価格:490
特徴:歯ブラシでは取りきれない歯と歯の間の汚れが長期間残っていると細菌が発酵し、口臭の原因になることも考えられます。簡単にフロッシングできる、持ちやすいホルダーなので、前歯も奥歯もスムーズに操作することができます。

まとめ

口臭の原因には、様々な要因があります。歯磨き粉の成分だけで口臭を予防できることはなく、きちんと原因を知り、改善策を取ることが大切です。そのためにも、歯科医院を受診し口臭の原因を診断してもらい、あなたにあった改善策を知ることが、口臭予防の近道です。

最近では、口臭外来などの専門的な診療科もありますので、まずは相談されると良いでしょう。

記事監修

小野澤 彰/歯科医師

小野澤 彰

歯科医師・AOBIデンタルクリニック院長

  • 1996年 東京歯科大学卒業
  • 1996~1998年 東京医科歯科大学研修医
  • 1998~2002年 都内歯科医院勤務
  • 2002年4月1日 歯科オノザワ開院
  • 2024年5月1日 AOBIデンタルクリニックに改称

詳細プロフィール

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