自宅でもすぐできる!口臭予防に効果のある飲み物はコレ!

口臭の予防は根本的には、歯科医院で診査をしてもらうことが必要ですが、一時的な口臭を予防したいと思うこともあるのではないでしょうか?

そんな時に、自分で気軽に一時的な口臭を予防することができるのが、飲み物です。普段、飲んでいる飲み物を少し工夫するだけで、一時的な口臭の予防に効果が期待できます。

また、逆に口臭の原因となる飲み物もありますので、口臭と飲み物についてまとめていきます。ぜひ参考にしてみてください。

この記事のポイント

  • 口臭の原因のなる飲み物がわかる
  • 口臭を予防してくれる飲み物がわかる
  • 口臭を予防したいときの対策法がわかる

目次

口臭の原因

口臭の原因は大きく分けると、起床時や空腹時に起こる「生理的口臭」、病気が関連している「病的口臭」、口臭がしているのではないかと不安に感じる「心理的口臭」の3つに分けることができます。

口臭の原因は、口臭外来などで診査をすることで何が問題になっているのかを診断してもらうことが大切です。

詳しくは「ガムやうがいでは誤魔化せない?口臭の本当の原因は歯周病などお口の問題」でお話しています。ぜひ参考にしてください。

口臭の原因になる飲み物

口臭が気になる場合は、飲み物にも少し気をつけるだけでも口臭の予防になることもあります。

普段から口臭の原因となるような飲み物を好んで飲んでいる場合は、飲み物を変えてみてはいかがでしょうか。

コーヒー

コーヒーの臭いの原因としてあげられているのは、「カフェイン」です。

カフェインには利尿作用があり、多くの水分を尿として排出するため、そのぶん、お口の中の唾液に回ってくる水分が少なくなり、口臭につながると考えられています。

また、カフェインは交感神経を刺激することから、ネバネバ唾液が多くなり、臭いの原因になると考えられています。

アルコール類

アルコール類は酸性のものが多く、お口の中の細菌が活性しやすい環境を作ります。

また、アルコールは体内で吸収、分解されるときに、臭いの原因となる物質に分解されるため、息や汗などに臭い物質が出ることが知られています。

特に、食事をしないで、お酒だけを飲むような時はお酒の量も増え、アルコール分解に時間がかかることで、口臭も長く解消されないということにつながりかねません。

定量を飲み、寝る前にはきちんと歯磨きをする習慣をつけましょう。

ジュース類

ジュース類は、お砂糖が入っているものはお口の中で細菌が活性化し、口臭の原因となるプラークを作りやすい環境になります。

また、炭酸飲料も同様で、飲み物自体が酸性であるため、お口の中の細菌が活性しやすい環境を作り、口臭の原因になりやすいと言われています。

甘いジュース、炭酸飲料、そのほか、甘くなくてもスポーツ飲料水などもお砂糖が含まれていますので、口臭が気になる方は飲み物を見直してみてください。

口臭の予防になる飲み物

緑茶

お茶の中でも特に緑茶には「カテキン」が多く含まれており、カテキンには抗菌作用があると言われており、口臭予防に効果が期待されます。

ウーロン茶、紅茶にもカテキンが多く含まれていますので、水分補給の際にお茶を選ぶのも一つの方法です。

ただし、飲みすぎることで、他の成分の摂取も多くなるため、カフェインやタンニンなどの過剰摂取にも注意が必要です。

また、水分摂取の制限のある方は医師の指示のもと水分コントロールをする必要があります。

お水

単純にお水を飲む、または、お水でうがいをしてお口の中の汚れを洗い流すことで、口臭の予防にもつながります。

磨き残しが多く、歯磨きの回数が少ない場合には、お口の中に汚れが残っており、細菌が繁殖することで口臭の原因になることがあります。

少しでも口臭の原因をなくすために、食事中にお水を飲む、食後にうがいをしてお口の中の汚れを洗い流すことを実践するのも予防法の一つです。

牛乳

牛乳に含まれるたんぱく質が、臭いの原因となる「アリシン」と結合し、体内で吸収されにくくなることで口臭の抑制が期待できると言われています。

これは「アリシン」を含む食材に限定されるため、ニンニク、ニラ、タマネギなどの食材を食べた後に口臭が気になる場合に、口臭の軽減が期待できるものです。

一方で、牛乳の飲みすぎで口臭の原因になることもあると言われています。乳製品に含まれる硫黄を豊富に含むたんぱく質は臭いの原因になることも言われています。

牛乳を飲んだ後、歯磨きができない状態が続いたり、水分摂取ができない状態が続くと、お口の中で牛乳の成分が舌の表面に付着した状態になり、口臭の原因になることも言われています。

口臭は根本的な解決が大切

飲み物による口臭対策はあくまでも一時しのぎのものです。

口臭には大きく分けて3つの口臭があります。口臭がきっかけで大きな病気に気づくこともあるため、きちんと診断をしてもらい根本的な改善をすることが最も大切です。

口臭予防のためにできること

歯科医院の受診

口臭には、大きくは3つに分けることができます。

歯科医院を受診し、何が口臭の原因になっているのかを知ることで、あなたにあった口臭の予防方法をアドバイスしてもらうことが、口臭予防の近道と言えます。

最近では、大学病院では、口臭外来などもありますので、口臭で長年悩んでいる方は口臭専門医に診てもらうことをおすすめします。

舌磨き

舌の上に溜まった汚れは発酵しやすく、臭いの原因になることがあります。

普段から舌磨きをしていない方は舌の汚れを確認してみてください。

白く汚れがついてるようだと、舌磨きの方法を歯科医院でアドバイスをもらってください。

舌の汚れの取り方について、詳しくは「口臭の原因になる舌の汚れ/取り方を歯科衛生士が徹底解説!」をご覧ください。

その他

水分が不足している場合も、唾液が少なくなり、口臭の原因につながることも考えられます。

通常1日に1〜2Lの水分が必要と言われていますので、日頃から水分補給の少ない方は、こまめに水分を取るように心がけることで、口臭の予防にもつながります。

また、水分補給ができない、お口の中がいつも乾燥しているかたは、ガムを噛むなどして、唾液の出る環境を整えてあげることも口臭予防の助けになります。ガムを選ぶときには、お砂糖の含まれているものではなく、お砂糖の代わりにキシリトールが使われているもを選ぶことで、虫歯予防や口臭予防にも期待ができます。

今回は、口臭予防の飲み物についてですが、食べ物でも口臭の原因になる食材も多く知られています。ニンニクを含む餃子や焼肉、キムチなども口臭の原因になりますので、飲み物と一緒に食べ物にも気をつけると良いでしょう。

まとめ

口臭の予防は根本的なものは、歯科医院で診査をしてもらうことが必要ですが、日頃から口にしやすい飲み物を少し工夫することで口臭予防の助けになることもあります。一時的な口臭の予防にはなりますが、口臭を悪化させないように飲み物や食べ物を工夫することも心がけてみてください。

口臭には、大きな病気が隠れていることもあります。気になっている方は、まずは歯科医院や内科、口臭外来を受診し、ご自身の口臭の原因を知ることも健康のためにも大切です。

 

記事監修

小野澤 彰/歯科医師

小野澤 彰

歯科医師・AOBIデンタルクリニック院長

  • 1996年 東京歯科大学卒業
  • 1996~1998年 東京医科歯科大学研修医
  • 1998~2002年 都内歯科医院勤務
  • 2002年4月1日 歯科オノザワ開院
  • 2024年5月1日 AOBIデンタルクリニックに改称

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