短期間で歯を理想の白さにできて、さらにその白さを持続させたいという方は多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが「デュアルホワイトニング」です。
「デュアルホワイトニング」とは、歯科医院内で行うオフィスホワイトニングと患者さん自身が自宅で行うホームホワイトニングを併用する方法です。
理想の歯の白さにするまでの時間を大幅に短縮できて、その白さを長期間維持することができます。
今回は、デュアルホワイトニングの効果や料金などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
- デュアルホワイトニングとはなにかがわかる
- デュアルホワイトニングのメリット・デメリットがわかる
- デュアルホワイトニングの手順がわかる
デュアルホワイトニングとは
デュアルホワイトニングとは、歯科医院内で行うオフィスホワイトニングと患者さん自身が自宅で行うホームホワイトニングを併用する方法です。
歯科医院でのオフィスホワイトニングは歯科医師や歯科衛生士など専門家によりホワイトニング剤を用いて約1~2時間程度の施術を行います。
その後、患者さん御自身が自宅で専用のマウスピースを用いてホームホワイトニングを行います。
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングを併用することで理想的な白く輝く歯を維持することができるのがデュアルホワイトニングです。
効果について
ホワイトニングの効果は、人それぞれで個人差があります。
1回で理想の白さになることもありますし、数回行うことでムラなく、綺麗に仕上がる場合もあります。
おおよその場合、2トーン程度白くなります。
料金の目安
デュアルホワイトニングでは、医院でのホワイトニング施術費用と自宅でのホワイトニングの材料料金がかかります。
オフィスホワイトニング1回:約30,000円~50,000円
ホームホワイト二ングは、専用のマウスピースや薬剤のセットで約20,000円~40,000円
必要な時間
オフィスホワイトニングに必要な時間:約1~2時間(目安)
お口全体の汚れを取り除くクリーニングの時間も含まれます。クリーニングとホワイトニング合わせて約1~2時間が目安です。
こんな人におすすめ
- 徹底的に白くしたい方
くすみを減らし、理想的な白さを実現したい方、また持続的に白さを保ちたい方には、デュアルホワイトニングがおすすめです。
- 人前で話す機会が多い方
人前で話す機会の多い方は、口元の印象で好印象を与えるかどうかが大きく関係してきます。
第一印象で判断するときに好感をもつことのできる口元は顔の中でも清潔感を与えるパーツです。歯並びがいい、笑顔、歯の白さは印象を良くみせてくれます。
また好感をもてない口元は歯の着色、歯並びが悪い、口角が下がり笑顔がない印象があります。
- 結婚式を控えた方
結婚式では、美しい写真を思い出に残したい方も多いと思います。ウェディングドレス姿で笑顔の写真を多く撮影する時に、歯の色が一層白く輝いている方と、くすんでいる方とでは、見た目の美しさに差がでてしまいます。結婚式前の忙しいときにも、デュアルホワイトニングにより、短期間で白く輝く歯を手にいれることができます。
- 就職活動中の方
就職活動での面接は、笑顔が好印象となります。海外では、歯並びやお口のお手入れの状態で、自己管理ができる人かどうかを見極め、面接の判断材料にもなっているほど、お口の印象はとても大切です。
面接時に好印象を与えたいと考えている方は、白い歯で健康的で自己管理ができることをアピールするのも一つの方法です。
デュアルホワイトニングのメリット/デメリット
メリット
- 最も短期間で歯を白くすることが出来る
デュアルホワイトニングのメリットは、即効性があり、短期間で理想的な白さになることです。
- 白さが持続する
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングを併用することで、白さが持続します。
- ムラなく仕上がる
1度のオフィスホワイトニングでは、白くなる面とそうでない面でムラができることがあります。
デュアルホワイトニングでは、自宅でのホームホワイトニングを併用することでムラのないきれいな状態に仕上げる事が期待できます。
デメリット
- 費用がかかる
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類を行うため、単体でおこなう事より、費用がかかってしまいます。
- しみやすい
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行うため、一時的にしみたり(知覚過敏)、痛みを感じることがあります。
これは一時的なものなので、適切な処置で改善します。
- 自宅での継続も必要となり面倒
ホームホワイトニングは継続することで白い歯を維持することができますので、続けていくことが面倒であるという声もあります。自宅での時間を確保できない方や色の濃い飲食物を摂取する習慣のある方はホームホワイトニングを継続することが難しいかもしれません。
デュアルホワイトニングの手順
カウンセリング
歯科医院にてホワイトニングについての説明を歯科医師、または歯科衛生士により受けていただきます。
また、どの程度白くなりたいのか、どんな悩みを抱えているのかなどのカウンセリングを実施し、理想的な白さを実現するために聞き取りを行います。
さらに、ホワイト二ングのメリットやデメリット、施術後におこる可能性のある症状についても事前に説明を行い、同意後の施術となります。
また、虫歯や歯周病がある状態では、痛みやシミの原因になりますので、治療を行ったのちにホワイトニングを実施します。術前の歯の撮影もおこないます。
クリーニング
ホワイトニングの前に、お口の中をきれいに磨きます。専門的な機械を用いて、クリーニング(PMTC)を1時間程度行います。
PMTCについて、詳しくは「歯の専門家が行うクリーニング!PMTCの5つのメリット」をご覧ください。
オフィスホワイトニング
お口の中がきれいになったら、オフィスホワイトニングを行います。
歯茎に薬剤が触れないようにするカバーをして、ホワイトニング剤を歯に塗布していきます。
施術は一回約1~1時間半程度で終わります。
(AOBIデンタルクリニックでは「FAPホワイトニング」を採用しています。オフィスホワイトニングは5回のセットとなります。)
ホームホワイトニング
デュアルホワイトニングでは、自宅で行うホームホワイトニングを併用しますので、専用のマウスピースを作成します。
ホワイトニングの薬液が歯に触れるように薬液溜まりのあるホワイトニング専用のトレーです。
DENNOVATE ティースホワイトニングジェルパック
AOBIデンタルクリニックでは、ホームホワイトニングキットとしてDENNOVATE(ディノベート)ティースホワイトニングジェルパックを処方しております。
DENNOVATE(ディノベート)ティースホワイトニングジェルパックの特徴
■ ホームホワイトニング最高クラスの過酸化水素6%配合
日本のホームホワイトニングでは、一般的に「過酸化尿素10%」を使用しています。
ホワイトニングジェルパックは歯科医院で使用する「過酸化水素」を用いて、ホワイトニングすることができます。
過酸化水素6%は過酸化尿素の約16%に相当します。
処方には歯科医師による診察が必用です。
■ マウスピースの作成不要
ジェルの注入やマウスピースを洗浄する必要がありません。歯科医院に来院することなく衛生的かつお手軽に始められます。
■ 特殊な構造で安全性あり
従来のジェルではなくジェルパック使用のため、漏れることもなく安心して使用いただけます。
■ 使用時間1日90分間(はじめは10日間連続使用を推奨)
まずは10日間使っていただき効果を感じていただきたいです。
■ 常温保存が可能
多くの薬剤は要冷蔵保存ですが、シートに配合されており安定しておりますので常温保存で問題ありません。
AOBIデンタルクリニックではオンライン診療で処方しております
過酸化水素配合のホワイトニングは歯科医師による処方が必用です。
当院ではオンライン診療でDENNOVATE ティースホワイトニングジェルパックを処方しております。
来院不要ですので全国どこからでもホームホワイトニングをスタートいただけます。
定期的なチェックとクリーニング
色戻りを防止するために定期的なオフィスホワイトニングを行います。
デュアルホワイトニングの効果(白さ)を持続させるポイント
ホワイトング後の白さを持続するためには、色の濃い食べ物をなるべく控えることが大切です。
例えば、飲み物では、コーヒーや紅茶、赤ワインなど、グラスやカップに着色が付くような飲み物は基本的に歯にも着色が付着しやすいです。
食べ物では、カレー、ビーフシチュー、醤油やソース、ケチャップなど、服にこぼした時に色が取れにくい食品は同様に歯に着色が付着しやすいと言われます。
嗜好品としては、タバコも同様です。
また、洗口剤でイソジンなど溶液に色がついているものは着色の原因になりますので、できるだけ控えるようにお伝えしています。
ホワイトニングに適さない方(禁忌)
デュアルホワイトニングに関係なく、ホワイトニングに適さない方もいます。
妊娠中、授乳中の方
妊娠中や授乳中の方は、薬剤の漂白成分による健康リスクが懸念されるためお勧めしていません。妊娠によってホルモンバランスが変化することで口腔内トラブルの可能性が高まったり、薬剤で気分が悪くなったりすることもありますので、できるだけ妊娠中、授乳中は控えてもらいます。
虫歯や歯周病
虫歯や歯周病の病気がある方は、歯を白くする前にまずは治療をおすすめします。
ホワイトニング剤による痛みの原因にもなりますし、第一に優先するのは、やはり治療となります。
歯科医院での説明、カウンセリングをしっかり受け、ご自身の虫歯や歯周病の状態もしっかり把握したうえで、ホワイトニングを受けるようにしてください。
歯の質が薄い(シミやすい)方
知覚過敏の症状が出やすい方や歯茎が極端に下がっている方は、ホワイトニングをすることにより、一般の方と比べ痛みが出やすい場合もあります。
ホワイトニングでの痛みは個人差がありますが、一時的なものです。痛みが出たときは歯科医師に相談することをおすすめします。知覚過敏の治療や鎮痛剤処方などの対応も可能です。
テトラサイクリン系の薬を服用
幼少期に、テトラサイクリン系の薬を飲んでいる方で、歯の色がグレーになっている方がいます。
白くならないということではありませんが、かなり根気よくホワイトニングをすることが必要になります。また理想の白さになるのも難しいと言われています。
歯科医師に相談し、一番いい方法での施術を受けることをお勧めします。
叢生(歯並び)
オフィスホワイトニングを行うことはできますが、ホームホワイトニングでは専用のマウスピースを装着するため、歯並びの状態によっては、マウスピースを装着できない場合があります。
この場合も歯科医師にデュアルホワイトニングを行ったがいいかを相談してみてください。
無カタラーゼ症の方
過酸化水素水を分解するカタラーゼが不足している方を無カタラーゼ症といいます。
過酸化水素水は、ホワイトニングの薬液の成分ですので、無カタラーゼ症と診断された方はホワイトニングを行うことができません。
その他注意点
嘔吐反射
自宅でのホームホワイトニングは嘔吐反射が強い方は歯ブラシを口に入れるだけで気持ちが悪くなったり、ホワイトニング用のトレーが口に入るだけでも過敏になる場合があります。
前歯の被せ物
前歯に被せ物をしている方は、ホワイト二ングを行っても被せ物の色が変わらないので、天然歯との色の違いが目立つ可能性もあります。
白くなった歯との色調を合わせるため、被せ物をしている歯の再治療が必要になる場合があります。被せ物の費用についてもしっかりと相談をしておくことをおすすめします。
まとめ
デュアルホワイトニングとは、歯科医院内で行うオフィスホワイトニングと患者さん自身が自宅で行うホームホワイトニングを併用する方法です。
費用はかかってしまいますが、短期間でムラなくきれいに仕上がり、継続して白さを保つことができます。
ホワイトニングを行う際には、メリットデメリットをしっかりと把握し、虫歯や歯周病のない健康な状態で、さらに美しい口元になることを第一に考えると良いでしょう。
歯の白さは健康的で、若々しく見え、好印象をあたえます。価格が安いからと安易に選択するのではなく、正しい知識を伝え、信用できる歯科医師、歯科衛生士の元で行うことをおすすめします。