銀歯が痛い!治療したはずなのに痛む原因と対処法

むし歯の治療をして銀歯にしたのに、痛みが出てきてしまい不安になる方も多いのではないでしょうか。

ちゃんと治療をしたはずなのに、まだむし歯が残っていたのだろうか、再発したのだろうかと心配になりますよね。
治療したすぐ後や治療してから数年経った後にも、銀歯は痛むことがあります。原因は治療の後遺症やむし歯の再発など様々です。

今回は、銀歯の治療をした後に歯が痛くなる原因と対処法について解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • 治療直後の銀歯の痛みの原因がわかる
  • 治療後しばらくあとの銀歯の痛みの原因がわかる
目次

治療後すぐの銀歯の痛みの原因と対処法

治療のすぐ後は銀歯が痛むことがあります。その原因を見ていきましょう。

治療後、神経が敏感になっているため

銀歯を詰めるための麻酔や歯のむし歯を削る刺激、銀座を接着するため風をかける(乾燥)ことなどにより、神経は一時的にダメージを受け、過敏になってしまっています。

正常時には痛みを感じない刺激に対しても、痛みとして感じてしまうことがあります。通常は銀歯を詰めて約1~2週間経つと正常時に戻り、痛みは改善してきますが、人によっては約1~2ヶ月くらい続くこともあります。

改善までは、冷たいもの・熱いものを避け、硬い物を噛むなど刺激を与えないよう、少しずつ慣らすようにしてください。

銀歯は熱が伝わりやすいため

銀歯はプラスチックやセラミックなどに比べ熱の伝導性が良く、過敏になっている歯にさらに刺激を与えやすいため、治療後1週間程度はしみることがあります。

改善するまでは冷たいもの熱いものなど熱の伝わりやすいものはなるべく避けた方が良いでしょう。

銀歯の咬み合わせが高いため

歯科医院で銀歯の咬み合わせの調整をしたのに、食事をしたら少し高いかもと感じることもあるでしょう。

詰め物をして過敏になっている歯は咬み合わせが高い場合、なかなか過敏状態から改善せず痛みが続くことがあります。

我慢せずに歯科医院に行き、再度咬み合わせの調整をしてもらって下さい。

むし歯が深く、神経が負けてしまったため

歯のむし歯が大きい場合、神経にダメージが加わり、細菌感染により炎症が起こります。

通常、神経は再生回復をして過敏状態から正常に戻りますが、残念ながら神経が回復せず、痛みがなかなか改善しないで壊死を起こしてしまうことがあります。

この場合は神経を取る治療(根管治療)が必要となる場合があります。

前に詰めた銀歯の痛みの原因と対処法

数か月前、数年前に詰めた銀歯が最近になって痛みを感じるようになってしまったり、ある日突然激痛が出た場合の主な原因と対処法についてお伝えします。

銀歯と歯の境目、銀歯の隣りの歯にむし歯ができたため

以前詰めた銀歯と歯の境目から、自身の歯がすり減って隙間が出きたり、欠けてしまって隙間が出きたりしてむし歯になることがあります。

また、銀歯と接触している歯はむし歯のリスクが高まります。

痛みなど症状が出ている場合には、内部でむし歯が広がり神経までダメージが及んでいる可能性が高まりますので新たにむし歯を削って処置をする必要があります。

銀歯の歯の根元が知覚過敏になったため

歯周病や加齢による生理的な原因により、歯ぐきが痩せ(退縮)ることで、歯の根元がしみて痛むことがあります。

この場合は歯周病治療や根元に知覚過敏のコーティングの薬を塗るなどして症状を軽くする必要があります。

前のむし歯のダメージにより、残した神経が耐えられなくなったため

現在の治療では、なるべく神経を残すような処置が主流です。

しかしながら残念なことに以前の神経へのダメージにより、数か月・数年経った後に、強い痛みや熱いものにしみるなどの症状が出ることがあります。

中には歯の根元の歯ぐき部分におできのようなものができることもあります。

この場合には神経を取り、根管治療をする必要があります。

その他の原因と対処法

歯がしみる(知覚過敏)場合

強い歯ぎしりや食いしばりで銀歯の歯が過剰に揺さぶられ、歯の根元がくさびのように削れ、歯がしみることがあります。

この場合は、金属はそのままで歯の根元の部分を硬いプラスチック(コンポジットレジン)で埋める治療をします。

また、歯ぎしり予防のためにマウスピースを入れるものよいでしょう。歯ぎしりから歯を守るマウスピース治療については、「無意識の歯ぎしりで歯がボロボロに!マウスピースで歯を守る」をご覧ください。

歯周炎、歯肉炎によるもの

慢性的な歯周病の進行により歯の根元が下がり、知覚過敏でしみたり、痛むことがあります。

この場合は、歯の根元の部分を硬いプラスチックで埋める治療をします。また歯周病を進行させないことも大切です。

その他、歯肉の急性的な炎症により銀歯の入っている歯が浮き、咬み合わせた時に痛んだり、過敏になってしみたりすることもあります。

この場合は、歯肉の炎症を抑える治療と咬み合わせの調整をしてもらう必要があります。

歯ぎしりなどの衝撃でヒビが入っている

歯ぎしりや食いしばりで銀歯の歯に強い力が加わってしまうと、歯の根っこにひびが入ってしまうことがあります。

大きく深いひびが入っている場合、最悪抜歯となるケースもあります。

まとめ

銀歯を入れた後、痛みが出てしまう原因は様々あり、自身では正しい判断がつかないものです。

痛みが続くようなら、歯科医院で一度診てもらうことをおすすめします。

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記事監修

小野澤 彰/歯科医師

小野澤 彰

歯科医師・AOBIデンタルクリニック院長

  • 1996年 東京歯科大学卒業
  • 1996~1998年 東京医科歯科大学研修医
  • 1998~2002年 都内歯科医院勤務
  • 2002年4月1日 歯科オノザワ開院
  • 2024年5月1日 AOBIデンタルクリニックに改称

詳細プロフィール

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