赤ちゃんの歯磨きスタートに使うガーゼはどのようなものがいいの?どんなふうに使えばいいの?と不安な方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんのお口はデリケートなので、まずは嫌がらずにお口のケアを慣れてもらうことが第一歩です。
ここでは、赤ちゃんの初めての歯磨きの方法を紹介していきますので参考にしてみてください。
この記事のポイント
- 歯が生える前はガーゼで歯磨きレッスンをしよう!
- 歯科衛生士おすすめの歯磨きガーゼ
- 楽しく歯磨きをするために試してほしい3つのこと
歯が生える前から、ガーゼで歯磨きレッスン
段階を踏んで、まず初めは歯磨きガーゼを使用しましょう。生え始めはお口の中に唾液が多く、歯を守る成分が多いので、すぐに虫歯にはならないので焦って歯磨きをする必要はありません。
誕生から歯の生える前まで
いきなり口の中ではなく、まずは口の周りを指で優しくつんつんしてみたり唇を触ってみたりと口を触ってスキンシップをとっておきましょう。
口の周りが触られるのに慣れてきたら、今度は口の中にいきます。
大人の人差し指に巻いて、やさしく口の中をぬぐうことでまずは口の中に「物」が入ってくることに慣れるようにしていきます。
普段から赤ちゃんの口の中を指で触れることで、赤ちゃんはその感触に慣れ、歯磨きをする大人も怖さを感じなくなります。
最初の乳歯が生えたら
個人差がありますが、大体生後6か月前後に最初の乳歯が生えてくることが多いです。
最初に生えてきた乳歯1本から赤ちゃん用の歯ブラシで磨けるようであれば磨いていきましょう。
もし磨くのを嫌がる場合は、歯磨きガーゼでぬぐうことから始めてください。
機嫌や生活リズムによってはできない日があっても、気にせずトライしてみましょう。
歯科衛生士おすすめの歯磨きガーゼ
歯磨きガーゼにもいろいろと種類がありますが、お近くの薬局や量販店に販売しているものを使用してみてください。
歯磨きガーゼは衛生上、使い捨てにします。お口の中に入るものですから、衛生面には特に気をつけましょう。
親子で乳歯ケア 歯みがきナップ
1枚ずつ滅菌個包装になっており赤ちゃんの歯の汚れをメッシュのデコボコがやさしく拭き取る、ウェットタイプの歯みがきナップです。
販売:ピジョン
商品:親子で乳歯ケア歯みがきナップ 42包入り
価格:680円
乳歯を守ろう にこピカ 歯みがきシートベビー
販売:和光堂
商品:乳歯を守ろうにこピカ 歯みがきシートベビー30包
価格:480円
スズランガーゼ
こちらは、縦5センチ 横10センチくらいに自分で切って使用します。使い捨てタイプ。安価で取り扱いやすいです。比較的どこの薬局でも取り扱いがあります。
販売:白十字
商品:スズランガーゼ 30cm×10m
価格:420円
歯磨きガーゼの使い方
歯磨きガーゼは衛生上、使い捨てにします。
1.手をきれいに洗い、ガーゼを人差し指に巻きます。
2.水又はぬるま湯で濡らします。
3.口の中を優しくぬぐいましょう。
歯磨きガーゼの注意すべきこと
・誤って飲み込まないように、余ったガーゼはしっかり握ってください。
・あまり奥まで指を入れないでください。嘔吐反射がでてしまいます。
・上の前歯の歯茎の上には小帯というスジがあるので、強く触らないでください。
嫌がる赤ちゃんには無理に歯磨きしない
泣いてしまったり暴れてしまうと、磨く側も磨かれる側も辛いですよね。嫌がる子供には無理をしないようにしましょう。まずは、こちらの方法を試してみてください。
歯磨きは楽しいと感じるように演出する
歯を磨かないといけない!という義務感ではなく、一緒に遊ぶことだと思って歯磨きを楽しんでみてください。
歯磨きは大切な子供とのコミュニケーションやスキンシップの一つです。歌を歌いながら、笑顔でおしゃべりをしながら歯磨きの時間を楽しんでみてください。
たくさん褒めてあげる
赤ちゃんは口の中や頬に触られることはやっぱり苦手です。「ちゃんとして」や「口を開けて」「がまんして」と無理強いはかえってよくありません。たくさんほめて嬉しい気分を感じられる時間だと思ってもらえるよう、しっかり褒めてあげてください。
決まった時間に行う
歯磨きの時間を認識してもらうことも大切です。ミルクを飲んだ後、食事の後、おやつを食べた後、寝る前など歯磨きの時間があることを認識してもらうことも意識してみてください。早いうちから習慣化しておくと今後が楽です。
歯ブラシを使った本格的な歯磨きは、上下の前歯が生えてから
上下の前歯が生えたらガーゼだけでなく、歯ブラシを使った歯磨きをスタートしましょう。
歯がしっかりあると指をかまれてしまい、痛い思いもします。
赤ちゃんは歯ブラシをギシギシ噛んで毛先がすぐにボロボロになります。
歯ブラシは、赤ちゃんが自分で使うものと、仕上げ磨きをする大人の仕上げ用を2本別々に用意するとよいでしょう。
両方ともヘッドができるだけ小さい歯ブラシを選びましょう。
赤ちゃん用は赤ちゃんが持ちやすい形の柄のものや、飲み込み防止の付いている歯ブラシをえらびましょう。
仕上げ磨きをする大人用のブラシは毛が密集してやわらかいものなら、歯肉に毛先が当たっても痛くありません。
まとめ
赤ちゃんの初めての歯磨きは、まずはガーゼで口の中をやさしくぬぐうことから始めましょう。
ガーゼから少しずつ慣らしていき、歯磨きすることが楽しいと感じさせることが大切です。
歯科医院には大切なお子さんの歯を虫歯にしたくない親御さんがたくさん来院されます。そして、「歯磨きをなかなかさせてくれないんです。」といった相談をよくされますが、歯科医院ではこのようなお悩みを解決するアドバイスを行っています。
一人で悩んでいる方は、近くの小児歯科へ検診を兼ねて相談にいってみてください。