赤ちゃんが歯磨きを嫌がってなかなかやらせてくれない…。と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
歯磨きは大切なことだけれど、赤ちゃんに泣いて嫌がられると毎日の歯磨きタイムがおたがいにつらい時間になってしまいますよね。
その悩みを解消するために、今回はこれ以上赤ちゃんの歯磨き嫌いを悪化させないための心得、さらに赤ちゃんが歯磨き好きになる工夫を紹介させていただきます。
この記事のポイント
- 歯磨き嫌いを悪化させないための心得3つ
- おすすめ歯ブラシのご紹介
- 赤ちゃんが歯磨き好きになる工夫
“歯磨き嫌いを悪化させない”ための心得
強い力でゴシゴシ磨かない
赤ちゃんのお口の中はとてもデリケート。泣いて嫌がるから急いで磨かなきゃ・・・と慌てて力いっぱいゴシゴシ磨くのは絶対にNG。痛い思いをすると赤ちゃんは余計に歯磨き嫌いになってしまいます。
特に子ども用歯ブラシは毛足が短いものが多いので、ゴシゴシ磨くと傷をつける原因にもなります。
ポイントは歯ブラシの持ち方を、鉛筆をもつように握り磨くことです。そうすることで力が入りにくくなります。ご自身の手の甲を歯ブラシで磨いてみて痛くない程度が適度な力です。
また、上の歯を磨くときに嫌がる子が多いです。その理由には上唇を持ち上げた真ん中にあるスジ(上唇小帯)に当たって痛みを感じてしまうことが多いです。
人さし指でそっと上唇を持ち上げてスジに当たらないように磨いてみてあげてください。
怖い顔で磨かない
嫌がる赤ちゃんを前に、しっかり磨かなきゃ・・と眉間にしわを寄せて夢中になって磨いていませんか?
怖い顔で歯磨きされている赤ちゃんは、まるでお仕置きでもされているような気持ちになってしまいます。
歯磨きとは口の中がきれいになる気持ちの良いことと認識させるためにも、笑顔で声をかけながら、磨くことを心がけてください。
歯磨きを“やらないといけないもの”から“スキンシップのひとつ”と捉える
歯磨きを親子のスキンシップとして笑顔で、やさしく、お歌を歌いながら行うことができたら、歯磨きタイムが楽しくなります。
まずは歯磨きをするママ自身が、歯磨きを“楽しむ”ことが大切です。
痛くない歯磨きの基本
歯ブラシ選び
赤ちゃんのお口の中はとてもデリケートです。いきなり大人と同じような形の歯ブラシは、抵抗が強く嫌がってしまうので慣らしが必要です。
まずは赤ちゃんが自分で持てるような柄のついた歯ブラシを渡してみましょう。先端がゴムのタイプもあります。
口の中に歯ブラシが入ることに抵抗がなくなってきたら、先の小さな歯ブラシ(タフトブラシ)を使ってみてください。
しっかり汚れを落とすには、毛が短くてコシがあり、毛束が密集している歯ブラシが適切です。月齢、年齢によって少しずつ大きさを変えてあげるとよいでしょう。
Ci ベビー 歯ブラシ 動物柄 リング
喉つき防止の形でちょうどいい厚みと、丸みと、リングの大きさが赤ちゃんの手にフィットしやすい設計の歯ブラシです。
販売元:Ciメディカル
商品名:Ci ベビー 歯ブラシ 動物柄 リング
価格:224円
Tepe コンパクトタフト
大人も使うことがあるタフトブラシ。中でもTepeのコンパクトタフトはドーム状の形のため小さな乳歯をピンポイントで磨くことができます。
販売元:Tepe
商品名:Tepe コンパクトタフト
価格:338円
歯ブラシの持ち方と動かし方
歯ブラシはペングリップ(鉛筆持ち)で持つと、細かい動きができます。
磨く時の力加減は、ママさんの手の甲を歯ブラシで磨いてみて痛くない程度。歯ブラシを持つ指の爪が白くなっているようだと、力の入れすぎです。
できるだけ小さいストローク(幅)でやさしく動かします。歯の表面に対し直角に当てることが汚れを効率よく落とすポイントなので、歯の形をよく観察しながら磨きましょう。
汚れを落とすためには、1か所20回ずつ磨きます。
磨き方のポイント
上の前歯を磨くとき
上の前歯の付け根には、上唇小体と呼ばれる粘膜のスジがあります。これに歯ブラシが当たるとすごく痛いので、反対の手の指でガードしながら磨きましょう。
上の奥歯を磨くとき
寝かせ磨きの姿勢からは見えづらい場所なので、時々違う角度からチェックしましょう。
下の前歯を磨くとき
下の前歯の裏側はスペースが狭いので、歯ブラシを縦にして歯を1本ずつ磨きましょう。
下の奥歯を磨くとき
奥歯の溝は、むし歯になりやすい場所です。また、溝が深くて歯ブラシの毛先が届かない場合があります。歯ブラシだけではなくフロスも併用して予防しましょう。
“赤ちゃんが歯磨き好きになる”工夫
歯磨きの姿勢に慣れる
寝かせ磨きが磨きやすいですが、この姿勢に慣れていない赤ちゃんはこの姿勢するだけで泣いて嫌がってしまいます。
まずは普段慣れている姿勢(横抱きなど)で磨いてみましょう。また、普段から寝かせ磨きの姿勢で遊んでみたりして、この姿勢に慣れるようにしましょう。
笑顔で・やさしく・ていねいに
歯磨き嫌いの赤ちゃんは泣いて嫌がるかもしれません。ですがそんな時こそ、笑顔で・やさしく・ていねいに磨くことを心がけましょう。
“歯磨きは楽しい”と思うような雰囲気づくり
歯磨きしながらお歌を歌う
赤ちゃんが好きなお歌を歌いながら磨きましょう。はみがきじょうずかな(NHK)や、はなかっぱ(NHK)のエンディング曲は歯磨きの歌なのでおすすめです。もちろんママさんのオリジナルもよいでしょう。このお歌が流れる=歯磨きとルーティン化すると自分から寝転んで口を開けてくれる子もいます。
歯磨きしている姿を見せる
ママやパパ、家族が普段から楽しそうに歯磨きしている姿を見せて、「気持ちいいよ~」「ピカピカだよ~」と赤ちゃんに話しかけましょう。
はみがきじょうずかな(NHK)を見せながら磨くのも効果的です。
一緒に磨く
赤ちゃんに歯ブラシを持たせ、歯ブラシを一緒に持ちながらゆっくり磨いてみましょう。「シュシュシュシュ」そして時々「こちょこちょ」などと言って強弱をつけると喜びます。
赤ちゃんに手鏡を持たせる
寝かせ磨きの姿勢で赤ちゃんに手鏡を持たせ、歯磨きの様子を見せながら磨きます。
しまじろうのはみがきミラー(こどもちゃれんじ)を持ちながらだと磨けるという赤ちゃんもいます。
変装グッズの活用
マスクやおもしろメガネなどのグッズを活用するのも効果的です。
ママさんがかけて、演出してみましょう。100円ショップでも売っているので、いくつか揃えておくと歯磨きタイムが楽しくなります。
必ず褒める
「上手にできたね!」「すごいね!」「気持ちよかったね!」「ピカピカになったね!」など、終わった後は必ず褒めてあげましょう。
まとめ
歯磨き好きな赤ちゃんはなぜ歯磨きが好きなのか、その理由がさまざまです。上手に出来たらパパにほめてもらえるから、ママがお歌を歌ってくれるからかもしれません。
歯磨きが嫌でさらにちゃんとやらないとダメ!と叱ってしまうと、赤ちゃんにとってより苦痛な時間になってしまいます。そんな時は肩の力をぬいて、お休みの日もあっていいと思います。次の日またトライしてみましょう!
毎日の歯磨きタイムが、“泣いて嫌がる辛い時間”ではなく、“笑顔で楽しいスキンシップの時間”になるよう、色々試してみましょう。