口内炎が舌に出来てしまうと、頬に出来る口内炎より辛く、治りづらくて困った経験をした方も多いのではないでしょうか。
話をする時や食事をする時に、いつも気になってしまいます。舌はお口の中で大切な働きをしています。食べ物を咀嚼し唾液と混ぜ合わせ、飲み込みやすくする時も舌は働いています。また食べ物の味や温度を感じる味覚機能があります。また会話をする時にも発声に重要な役割を果たします。このように常に舌は動いているので、そのたびに刺激を受けて痛みを強く感じることも多いでしょう。
今回は口内炎の原因と、外からの刺激を避けて少しでも早く傷を治す方法をご紹介します。
この記事のポイント
- 舌にできる口内炎の原因がわかる
- 舌にできる口内炎の種類がわかる
- 舌にできた口内炎を早く治す方法がわかる
舌にできる口内炎の原因について
口内炎の原因やメカニズムは現代の医学では、まだよく解明されていません。
舌に出来る口内炎は、誤って舌を噛んでしまったり、歯ブラシなどで傷をつけてしまったり、合わない入れ歯や、欠けた歯の尖った部分などに舌が触れたりすることで傷が出来きてしまいます。その部分に菌やウィルスが入って感染して出来ることが多いようです。
頬の粘膜、唇の裏側、歯茎などにみられる口内炎と同様です。
舌を傷つけたことによるもの
歯ブラシや食べ物で傷をつけたり、合わない入れ歯や欠けてとがった歯などで舌に傷をつけたり、噛みグセなどでよく舌を噛んでしまうなど、その傷の部分から菌やウィルスが入り、口内炎が出来やすくなります。
栄養不足や疲れ
偏った食事などで栄養バランスが崩れていたり、身体が疲れている時など免疫が落ちている時はビタミンやミネラル不足になっていることが考えられます。
口内炎の治療や予防にはビタミンB2、ビタミンB6が必要です。その他にもビタミンC、鉄、亜鉛などは細胞の再生を促進し、身体の免疫力を上げるために必要となります。
栄養障害は身体の免疫力を下げてしまいますので、口内炎の発生や悪化、また治りづらくなってしまいます。
身体の疲れやストレス
睡眠不足や体が疲れているときなど、健康状態はお口の中にも影響します。
またストレスや生活習慣の乱れも免疫力が低下し、口内炎ができやすくなってしまいます。
唾液の減少
口の中が乾燥したり、唾液の分泌が少ないと、粘膜が弱くなったり、細菌やウイルスも増えやすい環境になっています。口内炎の原因になります。
唾液は粘膜を刺激から守ったり、口の中の汚れを洗い流したり、菌やウイルスの繁殖を抑えてくれますので、できるだけ唾液の分泌を増やすといいでしょう。
口が乾燥していることによっておこるトラブルは口内炎以外にもあります。
詳しくは【口の渇きが原因でおきるトラブル!簡単にできる対処法を紹介】をご覧ください。
全身疾患
舌以外に出来る口内炎と同様に、お口の中の状態には関係がなく、身体の病気が原因で口内炎が出来ることがあります。
ベーチェット病、手足口病、ジフテリア、猩紅熱などの症状の一つとして起きる口内炎などがこれにあたります。
舌にできる口内炎の種類
口内炎の種類にはアフタ性口内炎、カルタ性口内炎、ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎など様々な種類があります。頬の粘膜のみだけではなく、舌にも同じように発症する可能性があります。
アフタ性口内炎
最も一般的にみられる口内炎です。
身体の疲れやストレスによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足などが考えられています。
2mm~1cm弱の円形や楕円形の形で白っぽく、多くは小さなものが1~2個くらい出来て1週間から10日くらいで自然に治ります。
カタル性(外傷性)口内炎
歯ブラシ、食べ物での傷、歯や入れ歯などの尖った部分などで舌に傷が出来て生じることが多いようです。
主に物理的な刺激により粘膜に傷がつき、そこに細菌が繁殖し炎症が起こります。
口の中の粘膜が赤く、赤い斑点が出たり白くただれたりすることがあります。腫れた部分に熱っぽさを感じることもあるようです。
カンジダ性口内炎
誰でも持っているというカンジダ・アルビカンスという真菌(カビの一種)が、入れ歯や口の中が不潔な状態になることで増えることによりできる口内炎です。
舌の表面に白い苔のようなブツブツの斑点から広がっていき、痛みはほどんとありません。苔状のものを無理やり剥がすと血が出たりします。カンジタ菌は皮膚や粘膜にいる常在菌ですので、健康な人には害がありません。しかし疲れが蓄積して免疫低下や抗生剤を服用した時など菌が一時的に過剰に増殖するとできる口内炎です。
身体の抵抗力の低い乳幼児や高齢者がかかりやすいといわれます。
ヘルペス性口内炎
単純ヘルペスウイルスの感染が原因で発生する口内炎です。
唇や近くの粘膜に小さな水泡が出来て敗れ潰瘍が出来ます。ウィルスの潜伏期間があって発症します。
一週間ほどで自然と治癒しますが、体内からウイルスを完全に取り除く方法はなくて、一度感染すると免疫力が低下したタイミングで再発してしまうことが多いです。
舌にできた口内炎を早く治す方法
舌は筋肉で出来ているため、会話をする時、食事をする時、飲み込む時など、意識的に動かすのはもちろんですが、無意識にも常に動かして使っています。
その為、口内炎の部分に歯や食べ物などが触れると痛みを感じることも多くなります。
また、歯ブラシの毛先が当たってしまうことで、さらに口内炎を悪化させてしまいます。
一般的な場合、口内炎は1〜2週間で自然治癒することが殆どです。
その間、傷を守り、痛みを和らげる工夫をして、なるべく安静に身体の治癒力を助けてあげてください。
刺激を避ける
舌に傷が出来る原因が、虫歯や入れ歯などに関係しているならば、歯科医師に相談して治療をしてもらいましょう。
いつも同じ場所が刺激を受けていたり、再び繰り返す要因を残しておくのは良いことではありません。
傷を刺激するような刺激物(強い香辛料などの食事、刺激の強いうがい薬など)は、治るまでは避けたほうが良いでしょう。
患部を保護する
市販の塗り薬や貼り薬を利用するのも効果的です。口内炎は、原因や出来方などがまだよく解明されていないため特効薬とは限りませんが、傷を保護してくれるので痛みも和らいで楽になると思います。絆創膏で傷を守るイメージです。
■患部に塗るタイプの市販薬
販売:第一三共ヘルスケア
商品:トラフル軟膏Proクイック
価格:990円
■患部に貼るタイプの市販薬
販売:佐藤製薬
商品:アフタッチA
価格:1,230円
栄養補給をする
偏った食事などで栄養バランスが崩れていると体の免疫力がさがり、口内炎が出来やすかったり治りにくくなったりします。
また疲労時も身体がビタミンを多く使ったりするので、しっかり栄養補給をして、十分な睡眠をとることをお勧めします。
身体を作る基本となるたんぱく質やお口の粘膜に影響するビタミンB2、ビタミンB6、疲労時に消費しやすいビタミンCなどを積極的に摂りましょう。
■ ビタミンB2:鮭・豚・レバー・さつまいも・卵・アーモンド・きのこ類 など
■ ビタミンB6:とうがらし・にんにく・レバー・マグロ・ピスタチオ・焼き海苔 など
■ ビタミンC:赤ピーマン・キウイ・ブロッコリー・カリフラワーなど
※ビタミンCは水溶性でゆでる調理で成分が失われやすいので、ゆでずに炒めるか蒸す調理をおすすめします。
口の中を清潔にする
口内炎の原因となる菌やウィルスが少ない清潔なお口の中を保ちましょう。歯磨きが痛くてできないときは、うがいをすることで感染源を少なくすることができます。
しかし、刺激が強いうがい薬を使うことでかえって痛みが強くなる場合があります。
粘膜への刺激が少ないものを選んでください。
薬を使うときのポイント
塗り薬や貼り薬を使う場合、口の中は常に濡れているので薬が付きにくかったり、舌は動かすので剥がれやすい特徴があります。次のようなことを注意して使ってみて下さい。
患部の水分を拭きとる
清潔なガーゼなどで薬を付ける範囲の水分を取ります。
薬は薄く塗る
塗り薬の場合、清潔な指または綿棒などに少量をとり患部を覆うように塗ります。塗り薬の量は薄めにその範囲を覆うようにすると充分です。たくさんつけてしまうと剥がれやすく、余分な薬を飲み込むことになるだけで、効果的ではありません。
付着した薬の上を湿らせる
付けた薬の周りを濡らしておいて軽くうがいをして口の中を潤しておくと薬がはがれにくく、安定します。薬を塗った反対側の部分(歯や歯茎)が乾いていると薬がくっついてしまいます。
夜寝る前に使う
痛みを和らげるために日中も付けて問題はありませんが、夜寝る前に使うと薬が患部に付いている時間が長くなるのでさらに効果的です。
口内炎の予防法について
舌に出来る口内炎は、なんらかの外傷のよって出来た小さな傷に菌やウィルスによる感染で発生することが多いようです。
何度も舌の同じ場所に口内炎ができてしまう場合は、虫歯や入れ歯などの問題や、噛み方の癖など、何か外傷を起こす要因がお口の中にあるかもしれません。
症状が続くようでしたら、歯科医院に相談してみてください。先ずはきっかけとなる傷を防ぐということが大切です。
まとめ
舌に出来る口内炎は、一般的な頬の粘膜や唇の裏側などに出来る口内炎に比べて、痛みが強く困ることが多いと思います。刺激や痛みで、食欲も落ちてしまうという場合もあるでしょう。
先ずは痛みが緩和させるように対処して、なるべく普段の通りの生活が出来るように工夫するのが良いでしょう。そして、口の中を清潔にし、栄養補給をして、免疫力を高めることが重要です。
ストレスをためず、良質な睡眠をとって、健康な生活をお過ごしください。