歯が耐えられないほど痛みだして、苦しんだ経験があるという方も多いのではないでしょうか。
歯医者さんが閉まっている夜間だったり、歯の痛みを止める効果的な薬がわからないと、どうすることも出来ずすごくつらいですよね。
今回は歯痛にもおすすめの常備薬の紹介と、お薬がない場合に痛みを和らげる方法を紹介しますので参考にしてみてください。
※あくまでも応急処置としてご参考にしてください。
・薬は必ず容量用法を守って服用してください。
・記載はあくまでも商品の一例で、効能・効果に「歯痛」に関する掲載のあるものを抜粋しています。
・お薬の成分によってアレルギーがあるなど個人差がありますので、普段服用してもアレルギー反応などがないお薬を選ぶようにしてください。
この記事のポイント
- 歯の痛みが強い時に使うとよい薬が分かる
- 歯の痛みが薬ではひかないときの応急処置法がわかる
- 歯痛があるときに絶対やってはいけないことがわかる
まずは夜間診療、休日診療の歯科医院を探す!
夜間、日祝でも診察している歯科医院もあります。または歯科のある大学病院や総合病院のある夜間救急外来を受診するのもいいと思います。
地域で歯科医院の休日当番医、夜間・休日救急センターを検索してみてください。
市販鎮痛剤を服用する
〈飲み薬〉
ロキソニンS(一般用医薬品 第一類医薬品)
販売 :第一三共ヘルスケア
価格 :12錠 約800円(メーカー希望小売価格)
効能・効果 :頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経
痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛・悪寒・発熱時の解熱
成分 :ロキソプロフェンナトリウム水和物・・・68.1mg(無水物として60mg)
添加物 :ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸Mg、乳糖水和物、三二酸化鉄
〈用法・用量〉
成人15歳以上1回1錠1日2回まで
症状があらわれた時、なるべく空腹時をさけて服用して下さい。
服用間隔は4時間以上おいてください。
バファリンA(一般用医薬品 第一類医薬品)
販売 :ライオン株式会社(一般医薬品 第二類医薬品)
価格 :10錠 580円(メーカー希望小売価格)
効能・効果 :頭痛・月経痛(生理痛)・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・咽喉痛・歯痛・抜歯後の疼痛・打撲痛・ねんざ痛・骨折痛・外傷痛・耳痛の鎮痛悪寒・発熱時の解熱
成分 :アセチルサリチル酸(アスピリン)・・・330mg、合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)・・・100mg
※添加物としてトウモロコシデンプン、ステアリン酸Mg、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化チタン、マクロゴール、青色1号を含有する。
※ピリン系の成分は、含まれておりません。
〈用法・用量〉
成人(15才以上)、1回2錠、1日2回を限度とし、なるべく空腹時を避けて服用し、服用間隔は6時間以上おいてください。
EVE A錠
販売 :エスエス製薬(一般医薬品 第二類医薬品)
価格 :24錠 900円(メーカー希望小売価格)
効能・効果 :月経痛(生理痛)・頭痛・歯痛・咽喉痛・関節痛・筋肉痛・神経痛・腰痛・肩こり痛・抜歯後の疼痛・打撲痛・耳痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛・悪寒・発熱時の解熱
成分(2錠中) :イブプロフェン・・・150mg、アリルイソプロピルアセチル尿素・・・60mg、無水カフェイン・・・80mg
添加物 :クロスカルメロースNa、無水ケイ酸、セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、マクロゴール、ステアリン酸Mg、タルク、酸化チタン
〈用法・用量〉
15歳以上、1回2錠、1日3回を限度とし、なるべく空腹時をさけて水又はぬるま湯で服用してください。服用間隔は4時間以上おいてください。
タイレノールA
販売 :武田コンシューマーヘルスケア㈱
価格 :10錠 750円(メーカー希望小売価格)
効能・効果 :頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・
腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛・悪寒・発熱時の解熱
成分(1錠中) :アセトアミノフェン・・・300mg
添加物 :セルロース、アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、
カルメロースCa、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、D-マンニトール、酸化チタン、
タルク、カルナウバロウ
〈用法・用量〉
15歳以上、1回1錠、1日3回を限度とし、なるべく空腹時をさけて水又はぬるま湯で服用してください。服用間隔は4時間以上おいてください。
〈直接患部に塗る薬〉
新今治水(歯痛薬)(一般医薬品 第二類医薬品)
直接患部に塗る液状の薬。内服薬よりも即効性があります。
販売 :タンペイ製薬
価格 :4ml 850円(メーカー希望小売価格)
効能 :歯痛(虫歯、浮歯、歯の根の痛み)を鎮める
成分 :(100g中)
チョウジ油:0.3g(痛みを鎮めます)、フェノール:5.0g(痛みを鎮め、殺菌します)、dl-カンフル:10.0g(痛みを鎮めます)、ケイヒ油:2.5g(痛みを鎮めます)、l-メントール:0.1g(痛みを鎮めます)、ジフェンヒドラミン塩酸塩:2.0g(炎症を抑えます)、ジブカイン塩酸塩:0.1g(痛みを鎮めます)、塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル:0.03g(痛みを鎮めます)、サンシシチンキ:15.07g(痛みを鎮めます)、添加物としてプロピレングリコールを含有。
お薬がない、効かない場合
常備薬がない時や市販の鎮痛剤が効かない場合、次のような痛みを和らげる方法を試してみるのもいいでしょう。
頬の上から冷やす
痛む歯の頬の上から、濡れタオルやおでこに貼る冷湿布等で冷やし、血の巡りを抑える事で、痛みを和らげます。氷で直接冷やしたり、氷水を直接口に加えるのは強い刺激になって、さらに痛みが増してしまうことがあります。
ツボを押す
合谷(ごうこく)
いろいろな症状に効く万能のツボです。手の甲の親指と人差し指の付け根のあたりのツボです。歯がうずく時はまず合谷を刺激してみてください。痛いと感じるくらい強く押したり、揉んだりしてみてください。ツボをつねったり、爪楊枝(数本輪ゴムで束ねる)で突くなども効果的です。
歯痛点(しつうてん)
手の平側の中指と薬指の付け根の間にあります。歯の痛みには効果的だといわれています。
ツボを刺激する時は、痛いと感じるくらい強めに刺激します。
親指と人差し指で挟むように、やや強めにもんでみてください。左右交互に何度か繰り返します。
塩水やイソジンで口をゆすぐ
食後の歯痛は食べカスなどの汚れが歯や神経を圧迫していて痛みがでている場合もあります。
塩水は炎症を和らげ、イソジンは殺菌消毒の効果があるので、お口の中を清潔に保つことで痛みが軽減することもあります。
ただ、その刺激で逆効果になってしまう事もあるので注意が必要となります。
歯痛時にやってはいけない事
患部をいじる
汚れを落とす事はいい事なのですが、必要以上に患部に触るのはやめましょう。
手などで触るのは、付着したバイ菌が患部に入り悪化してしまう恐れもあります。できるだけ安静にし、触らないようにして下さい。
入浴や激しい運動は控える
体温が上がると血液の循環が良くなり、血流が歯の神経を圧迫し痛みが強まることがあります。
激しい運動は控え、できるだけ安静にし、サウナや入浴は控えめにしてぬるめのシャワー程度にとどめましょう。
アルコール、タバコは控える
入浴と同じ様に、アルコールにより血行を促進していまうので、痛みが強まる事があります。
またタバコには歯を刺激する成分が含まれています。痛みや炎症を悪化させてしまいます。
歯が痛い時はアルコールやタバコは控えましょう。
まとめ
鎮痛薬は市販ですぐ買えるので非常に便利ですが、一時的に痛みを止めているだけで根本的な歯の痛みの改善ではありません。早めの歯科医院への受診をおすすめします。
どうしても病院に行けないという方は、痛みが増さないうちに鎮痛剤を飲んで痛みを落ち着かせてみてください。
妊娠の可能性がある方、授乳中の方は自己判断で鎮痛薬を飲まずに担当医へ相談してください。
どうしても痛みをとめたい場合は「新今治水」であれば、妊娠中の方も使用できます。
応急処置は一時的に痛みを和らげた状態です。放置すればするほど、むし歯は悪化してきます。なるべく早く歯科医院を受診して根本的な治療を受けましょう。