白い歯になるための具体的な方法と気を付けるポイント

黄ばんでしまった歯を、本来の白い歯にしたいと思う方は多いのではないでしょうか。

歯の白さは人の印象を決める大きなポイントにもなりますし、毎日のセルフケアもしっかり行えば、お口の健康にもつながります。

そこで今回は、白い歯を手に入れるための方法と着色の原因を知って白さを保つ方法をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • 自宅や歯科医院で白くする方法がわかる
  • 歯の黄ばみや色がついてしまう原因がわかる
  • 白い歯を保つ方法がわかる

目次

自宅で歯を白くする方法

ホワイトニング歯磨き粉を使用する

市販されているホワイトニング歯磨き粉には、一般的に色素を分解する成分と歯の表面に付着したステインやタバコのヤニ等の黄ばみを磨いて落とす研磨剤の成分が配合されています。

ドラックストア等で販売されているものと、歯科医院で販売されているものがありますのが、医薬部外品に分類されるものは基本成分と薬用成分が含まれています。

歯磨き粉によって、もともとの歯の色より白くなるわけではありませんが、継続することでステイン汚れを落とすことは可能です。

悩んでいる方は、かかりつけの歯科医師、歯科衛生士に相談することをお勧めします。

市販品

商品:シュミテクト やさしくホワイトニングEX(医薬部外品)
価格:770円
販売:グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン

清掃剤の微粒子アルミナ(酸化AI)と改良ツインシリカ(含酸ケイ酸)のダブルホワイトニング成分配合で効果的にステインを除去しホワイトニング効果をもたらします。やさしく歯を白くするメカニズムで知覚過敏の歯のホワイトニングに適しています。

商品:ディノベートデンタルホワイトプロ
価格:1,980円
販売:㈱ヴァンクリーフ

ピロリン酸Na+DL-リンゴ酸+ポリリン酸を配合。歯の黄ばみ汚れの原因であるステインは歯の表面のカルシウムイオンと結合しています。ポリリン酸、ピロリン酸Naはステインと歯の表明にあるカルシウムイオンの間に入りこみ結合を解除。DL-リンゴ酸とのトリプルホワイトニングプロテクトで、しつこいステイン汚れ、色素沈着を無理なく浮き上がらせます。

歯科医院専売品

商品:ルシェロホワイトプレミアム
価格:2,100円
販売:GC

ステインを分解して浮かせる「弱アルカリ性」のペースト、歯よりもやわらかく高濃度に配合された「Lime粒子(清掃剤)」、タバコのヤニを溶解除去する「ポリエチレングリコール(PEG)ステインを分解して浮かせる「弱アルカリ性」のペースト、歯よりもやわらかく高濃度に配合された「Lime粒子(清掃剤)」、タバコのヤニを溶解除去する「ポリエチレングリコール(PEG)400」の3つの力で歯を白くします。また、う蝕の発生と進行を予防する「モノファルオロリン酸ナトリウム1450ppmF」と知覚過敏症状を予防する「乳酸アルミニウム」の2つの薬用成分で歯を守ります。

歯科医院で行う方法

ホワイトニング

オフィスホワイトニング

歯科医院にて短期間の処置で効果が実感できるので、すぐに白くしたい方におすすめです。

専用の高濃度のホワイトニング剤を用いて専門家が施述を行ってくれるので、安全性と効果に期待ができます。

費用は、1回15,000~30,000円程度です。(回数や施述内容により異なります)

オフィスホワイトニングについて詳しくは「歯を白くするなら短期間でできるオフィスホワイトニング」をご覧ください。

ホームホワイトニング

即効性はないですが、継続することでオフィスホワイトニングと同じくらいの白さまでの効果が可能です。

ホームホワイトニングは歯科医院で歯型をとってマウスピースを作り、その中に薬剤を入れて自宅で行う方法が一般的でした。

最近ではお手軽な使い捨てのマウスピースタイプのホームホワイトニング剤が発売されています。歯科医師の診察が必用ですが、オンライン診療でも処方が可能ですし、市販のホワイトニング剤では取り扱えない成分を使用しているため、より早く歯を白くしたい方にはおススメです。

当院でもオンライン診療でこちらを取り扱っております

ホームホワイトニングについて詳しくは「自宅で歯を白くする!ホームホワイトニングの始め方」をご覧ください。

デュアルホワイトニング

最短で最も歯を白くするのにおすすめです。歯科医院や専門クリニックで行うオフィスホワイトニングとホームホワイトニングと併用する方法。

PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning

歯科医師及び歯科衛生士による徹底した歯の清掃のことです。自分で行う歯磨きでは取り切れない着色や汚れ、歯石を専用の機械で除去する方法です。

歯の汚れ、黄ばみを綺麗に除去することで、口の中がすっきりします。本来の白い歯に近づけることもでき、虫歯や歯周病予防にもつながります。

費用は、7,000円〜(施術の内容により異なります)

ジェットクリーニング(エアフロー)

ステインや黒ずみが多く、頑固についている場合は、ジェット水流と専用のパウダーを歯に吹き付けて、短時間で効率的に落とすことができます。

器具が届かない歯と歯の間や矯正器具、ワイヤーの間にも入ります。

費用は、5,000円〜 (施術の内容や医院によってことなります)

強い変色にはラミネートべニアやセラミックの被せ

ホワイトニングでは落とせない変色した歯を白い歯にするのにおすすめです。

ラミネートベニアは歯の表面をごくわずかに削り、歯の表面にセラミックの薄い板(つけ爪のようなもの)を張り付ける方法です。

神経がない歯に関してはセラミックの被せもの(クラウン)で白い歯にすることが可能です。

ラミネートべニアについて、詳しくは「理想的な歯並びや白さをラミネートベニアで短期間で実現!」をご覧ください。

歯の黄ばみや色がついてしまう原因

歯の黄ばみや色がついてしまう原因と、気をつけるポイントについてまとめます。

飲食物

まず、食べ物でいうと色の濃いものが黄ばみの原因になることが多いです。

例えば、カレー、コーヒー、紅茶、ココア、赤ワイン、緑茶、ウーロン茶、ソース、ケチャップなど。口に含んで舌に色が付くような食品が該当します。

あとはポリフェノールの一種であるイソフラボンを含む加工した豆腐や納豆、豆乳は着色しやすいといわれます。あと渋みとなるタンニンを含むもの、バナナ、リンゴ、ぶどう、柿。アントシアニンという成分を含むベリー系の果物にも気をつけてください。

食器やカップの中に茶色く付着する原因になるような飲食物は、歯にも同じように付着します。

茶しぶが急須やマグカップの中に付着しているのと同じように、毎日使うことで、少しづつ付着していくのです。

気をつけるポイントは、色がつく食べ物や飲みもの摂ったあとは、できるだけ早めに歯磨きをするか、お水でお口をゆすいでください。それだけでも、黄ばみを軽減することができます。

生活習慣

代表的な生活習慣は「喫煙」です。
タバコを吸っていると、ヤニ(タール)が長期間にわたってお口の中に滞在している状態になります。タールが歯の表面に茶色いステインを付着させます。

気をつけるポイントは、なるべくタバコを吸ったあとに歯磨きをする。

コーヒーなど着色しやすい食品と一緒摂取すると、黄ばみが増しますので、ヘビースモーカーの方は、特に気をつけましょう。

服薬

幼少期から、ある特定の薬を飲み続けていることで歯の表面の色自体が変色し、変色歯として見られることもあります。

永久歯が形成される時期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用すると歯が変色すると言われています。色はグレー、ブラウン、イエローなど複数の色の種類があり、しま模様が特徴です。

白い歯を保つ方法

食生活に気をつける

白い歯を保つためには、まずは、食生活の見直しです。

先に挙げたような、歯にステインを付着しやすくなる食べ物や飲み物は控えるようにしましょう。

または、どうしても食べてしまう場合は、こまめにうがいや歯磨きをして、色の濃い食品がお口の中に留まる時間をできるだけ短くしましょう。

歯科医院での定期検診

いくら歯が白くきれいでも、虫歯や歯周病になると治療が必要です。

虫歯ができて黒くなってしまったら歯を削るしかありません。

前歯だと、歯と歯の間にできた黒い虫歯はとても目立ちます。

歯を白くするのと同じように、虫歯のないお口の環境を作ることもとても大切です。

歯科検診について詳しくは「予防と節約につながる歯科検診は絶対に定期的に行くべき!」をご覧ください。

虫歯、銀歯を白い歯にする

虫歯を治療する場合や銀歯を白い歯にする場合、素材や場所によって保険診療か自費診療かで費用も大きく異なります。治療技術の進化で、いろいろな治療が選べるようになりました。

保険内で虫歯や銀歯を白い歯にする方法

小さいつめ物の場合はコンポジットレジン(CR)修復法

型取りをする修復法と異なり歯を削る量が少なく、一度で治療が完了します。

費用は、部位や範囲により異なりますが一本あたり2,000~円程度です。

銀歯の冠(かぶせ物)場合はハイブリットレジン冠(CAD CAM冠)

セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜた材料で、オールセラミックに比べるとやわらかく、咬み合う歯をすり減らすことが少ない素材です。

透明感はなく単色で2,3年で変色しすり減りやすい。

またセラミックに比べ色調・透明感が劣り、経時的に変色劣化しやすい素材です。

自費(保険適用外)で白い歯にする方法

前歯や小さい銀歯の詰め物の場合

・ダイレクトボンディング(ハイブリッドレジン)

ハイブリッドレジンとよぼれる白いペースト状の材料を詰めて、光を当てて固め、修復をするものです。保険のコンポジットレジンに比べ強度があります。

費用は約15,000円~

・ハイブリットセラミックインレー

セラミックの粒子のフィラー(骨材)としてレジン(プラスチック)を混ぜた材料です。

費用は、約45,000円~

・セラミックインレー(e-maxインレー)

セラミックのみでできている材料です。

費用は、約60,000円~

銀歯の冠(かぶせ物)の場合

・ハイブリット前装冠

金属の骨組みにハイブリットセラミックを貼り付けて作る冠。
中身は金属で外から見える部分はハイブリットセラミックです。

費用は、約65,000円~

・メタルボンド冠

プラチナを含んだ金属にセラミックを焼き付けた冠です。

中身は金属で外から見える部分はセラミックです。

費用は、約130,000円~

・オールセラミック冠

e-max、ジルコニアなど様々な種類はあるが、金属使用なくセラミックのみでできているものです。

費用は、e-max 約110,000円~、ジルコニア約140,000円

銀歯を白い歯にする方法について、詳しくは「気になる銀歯を白くする!保険診療と自費診療の違い」をご覧ください。

まとめ

白い歯になりたい。そう思う方はたくさんいらっしゃると思います。

お家で簡単にできる方法や、食生活の見直し、そして、歯の専門家によるクリーニングやホワイトニング。
いろんな方法がありますので、自分にあった方法を試してみてください。
最後に、大切なのは「白い歯」と同じように「虫歯のない歯」を保つこと。
いつまでも白い歯で素敵な笑顔で幸せな生活を送りましょう。

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通院する必要がなくどこからでも簡単に受診いただけます。

診察はもちろん歯科医師が丁寧に行いますのでご安心ください。

記事監修

小野澤 彰/歯科医師

小野澤 彰

歯科医師・AOBIデンタルクリニック院長

  • 1996年 東京歯科大学卒業
  • 1996~1998年 東京医科歯科大学研修医
  • 1998~2002年 都内歯科医院勤務
  • 2002年4月1日 歯科オノザワ開院
  • 2024年5月1日 AOBIデンタルクリニックに改称

詳細プロフィール

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