ホワイトニングをしたいけど、どんな方法でどれくらい白くなるのか気になるという方も多いのではないでしょうか。
歯科医院で行うホワイトニングは短期間で歯を白くすることが出来ます。
アメリカで実用化されたホワイトニングの技術は約20年の歴史があり、日本でも様々な方法で利用されるようになりました。当初はホワイトニングの薬剤は輸入したものがほとんどでしたが、きれいな歯への関心度が高まった日本も需要が高まり、最近では日本製の薬剤や機械も開発されて利用されるようになってきました。人々の美意識も高くなり、老若男女問わず、ホワイトニングへの関心も強くなっています。
今回は歯科医院で行うホワイトニングについて解説します。ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
- 歯科医院で行うホワイトニングの種類がわかる
- ホワイトニングの施術の流れがわかる
- ホワイトニングの注意点がわかる
歯科医院で行うホワイトニングとは
歯科医院から提供できるホワイトニングには、「オフィスホワイトニング」と呼ばれる歯科医院内で行うもの、「ホームホワイトニング」と呼ばれる自宅で行う方法の2つがあります。
併用することを「デュアルホワイトニング」といい、最も歯を白くするのにおすすめといわれています。
それぞれの濃度は違いますが、どちらも直接お口の中に薬剤を使いますので、歯科医院で歯科医師、歯科衛生士などの専門家により適切な方法、効果、安全性などの説明を受けてから行う必要があります。
また、ホワイトニングは健康保険対象外の治療になりますので、費用・回数・期間などについても医院に確認をして、納得した上で受けたほうが良いでしょう。
オフィスホワイトニング
歯科医院にて歯科医師や歯科衛生士により行う治療方法です。
濃度の高い薬剤を使います。個人差はありますが、1回の処置で効果が出やすい方法のため、時間のない方にお勧めです。
ホームホワイトニング
自宅で行うホワイトニングです。
オフィスホワイトニングより濃度の低い薬剤を使います。
- 既成のマウスピース使用のホームホワイトニング
ご自身専用のマウスピースを歯科医院にて作ってもらい、その中に薬剤を入れて約2時間〜4時間装着します。週に1~4回を2週間ほど続けます。使用方法は、歯科医師、歯科衛生士の指導を受けてください。
(AOBIデンタルクリニックでは取り扱いなし)
- 使いすてのマウスピース型ホワイトニング(DENNOVATE)
AOBIデンタルクリニックまたはRIMOBIサイトでの購入ができます。
歯科医師のオンラインでの診察後、購入できます。
ホームホワイトニングは時間に余裕があり、歯科医院に通わずに自分のペースで歯を白くしたいという方にお勧めできます。
ホームホワイトニングについて詳しくは「自宅で歯を白くする!ホームホワイトニングの始め方」をご覧ください。
歯科医院で行うホワイトニングの種類
オフィスホワイトニング
歯の表面にホワイトニング薬剤を塗って時間をおいて化学反応をおこさせる方法や各種類の光で熱を加え反応させて歯を白くする方法です。
日本の歯科医院で取り扱われるホワイトニング薬剤は現在多数あります。個人の歯の状態によって、各種薬剤の濃度や光の種類の違いでホワイトニング効果には差があります。
また、歯科医院により施術時間や費用にも差がありますので確認を選んでください。
① FAPホワイトニング(AOBIデンタルクリニック使用品)
薬剤濃度 | 35% |
光の種類 | 使用しない |
時間 | 1回約60分 |
回数 | 数回行う方が効果あり(目安5回~) |
特徴 | クリーニング後に行うと効果的。知覚過敏は起きにくく、飲食物の制限はない |
料金 | 1回2万円〜 |
備考 | 日本の歯科医が開発。術後の飲食物の制限はない |
- オパールエッセンス・オパールエッセンスBOOST
薬剤濃度 | 35% |
光の種類 | 使用しない |
時間 | 1回約45~60分 |
回数 | 数回行う方が効果あり(目安3回~) |
特徴 | 高フッ素と硝酸カリウム配合で知覚過敏予防と歯質の強化 |
料金 | 1回2万円〜 |
備考 | 歯にやさしく、何回でも施術ができる |
- 松風・ハイライト
薬剤濃度 | 35% |
光の種類 | LED可視光線照射器 |
時間 | 1回約45~60分 |
回数 | 数回行う方が効果あり(目安3〜5回) |
特徴 | 酸化反応の終了で漂白剤の色が変化 |
料金 | 1回2万円〜 |
備考 | 光と化学反応の併用のより、短時間で白くできる |
- ティオン・オフィス
薬剤濃度 | 23% |
光の種類 | コスモブルー(LED) |
時間 | 1回約60分〜 |
回数 | 数回行う方が効果あり |
特徴 | 日本で薬事許可を得た安全なホワイトニング剤 |
料金 | 1回3万円〜 |
備考 | 日本の歯科製品メーカー(GC)が開発 |
- レーザーホワイトニング
参考:https://www.biolase.com/products/dental-lasers-soft-tissue/epic-x/
光の種類 | ダイオードレーザー |
時間 | 1回約数分 |
回数 | 1度の照射で効果あり |
注意点 | 照射後、歯が敏感になることがある |
料金 | 1回に付き数万円〜 |
- ブライトホワイト
薬剤濃度 | 15%、25% |
光の種類 | プラズマライト |
時間 | 1回約90〜120分 |
料金 | 1回(20歯前後)6万円〜 |
備考 | NASAの科学者が開発 |
- ズーム
薬剤濃度 | 6~14% |
光の種類 | LED |
時間 | 1回約1〜1時間30分 |
特徴 | 一度の施術で効果がでやすい |
料金 | 1回約5万円〜 |
備考 | 米国で開発 |
- ポリリン酸ホワイトニング
薬剤濃度 | 分割ポリリン酸 |
光の種類 | LED |
時間 | 1回約30分〜 |
回数 | 数回行う方が効果あり(目安3〜5回) |
特徴 | 痛みにくく、しみにくい |
料金 | 1回1,5万円〜 |
備考 | 1日何回でも施術できる |
ウォーキングブリーチ
神経がなく、なるべく歯を削らないで、天然の歯の面が残っている場合に行います。
歯の内部(神経の穴)に漂白剤を注入して蓋をします。そのまま過ごしてもらい、1~2週間毎に薬を取り換えながら歯の内側から色を変化させていく方法です。
ホワイトニングの施術の流れ
step1. 歯の清掃:薬剤をつける歯の表面をクリーニングします。
step2. 処置中に薬剤や光が唇や舌を刺激しないように、唇にはワセリンを塗布し、専用の装置(アングルワイダー)を口に装着します。薬剤によっては歯茎に強い刺激があるため、専用の材料で歯ぐきの保護をします。
step3. メーカーの手順により歯の表面を乾燥し、ホワイトニング薬剤を塗布します。
step4. 薬剤を作用させるために時間をおいたり、各種光源を当てて反応させ白くしていきます。
または
step5. 薬剤を除去し、歯の表面を保護するクリームで磨きます。
自宅でのホワイトニングとの違いについて
歯科医院で行うホワイトニングの利点は、濃度の高い薬剤を専門家により効果的に反応させることができるので、手間と時間を省けることです。ムラがなく、短時間で白くなるスピードが違います。また痛みなどの症状があった場合もすぐに対応ができます、
ホワイトニングの効果を持続させる方法
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニング(オフィスホワイトニング+ホームホワイトニング)は歯を白く保つことができるので、おすすめといわれています。
歯科医院のオフィスホワイトニングで一気に白くなった歯を自宅で継続的にホワイトニングすることで効果も持続します。
歯を清潔に保つ
歯を清潔に保つことは大切です。食後のブラッシングはかかさずに行ってください。
歯垢(プラーク)は黄色味が出ますし、光の反射を屈折させて綺麗な印象を損ないます。
色素の多い食べ物は避ける
色素の多い食べ物はなるべく控えた方がよいでしょう。(コーヒー、紅茶、赤ワイン、オレンジジュース、カレーなど)
特に、ホワイトニングを行った直後は色素もつきやすいので注意が必要です。
ホワイトニングの注意点
・虫歯がある場合にはホワイトニングは行いません。治療がまず先になります。また歯周病により歯ぐきが腫れていたり、出血がある場合にも治療が優先となります。
・施術中に痛みが出た場合には、すぐに中止し薬剤を除去し洗い流します。痛みの理由が歯か歯ぐきかによって対応は違いますが、中断すれば時間とともに痛みは落ち着いていきます。
痛みが強い場合は鎮痛剤を処方します。
・抗生物質による歯の変色がある方(テトラサイクリン歯と呼ばれるグレー色が強い)の場合、歯の色は薄くはなりますが、完全に白くすることは難しく、後戻りもしやすい傾向があります。
・無カタラーゼ症の方は使用できない場合があります。薬剤の多くには過酸化水素が使われていますので処置前に医院には必ず相談してください。
・妊娠中や授乳中の方のホワイトニングは避けるべきだとしています。
・歯が削れていたり、ヒビが入っている場合や歯の質が薄い方は知覚過敏が出やすかったり、効果が出にくいことがあります。
・ホワイトニングは天然の歯に行うものなので、治療した詰め物やかぶせ物の色を変えることはできません。
まとめ
近年、美意識が高くなり、綺麗な口元を好む方が増えてきました。歯を白くするために、現在はいろいろなホワイトニングの方法が増えてきました。
ホワイトニング効果や治療後の効果や反応には個人差もかなりあります。費用や時間も歯科医院により異なりますので、事前によく説明を受け、納得したうえで処置を受けるようにしてください。